橋本のタワゴト

病院勤務の理学療法士です 日々の気づきや学びを記事にしてきます!

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私の担当している患者さんで膝折れを起こして悩んでいる人がいます。なぜ膝折れを起こすのか、どんな運動療法が適しているのか調べてみようと思います。

膝折れとは?


膝折れは歩行中に膝が屈曲位(曲がったままの状態)で保持できなくなってしまいます。
つまり、ガクッと曲がりすぎてしまう状態です。

膝折れを起こしてしまうと体が崩れ落ちてしまい、転倒の原因になってしまいます。

転倒してしまうと、脊椎椎体圧迫骨折、上腕骨近位端骨折、橈骨遠位端骨折、大腿骨頸部骨折などが高齢者だと生じやすくなってきます。

転倒は要介護状態になってしまうワースト5位にランクインしておりできるだけ予防したいものです。

なぜ膝折れが生じるのか


主な原因となるのは大腿四頭筋、下腿三頭筋の筋力低下、股関節伸展筋の筋力低下が挙げられます。

  • 大腿四頭筋は膝関節の前面についてある筋肉で、膝を伸ばす作用があり、歩行中の膝が曲がり過ぎるのを制動してくれる働きがあります。

  • 下腿三頭筋は膝の裏側についてある筋肉でつま先を下に下げたり、膝を曲げたりします。しかし、足を地面につけた状態(CKC)では下腿三頭筋の中でもヒラメ筋は脛骨を後方へと引っ張る働きがあり、膝を伸ばすのを補助してくれます。

  • 股関節伸展筋は骨盤後方から大腿骨や脛骨後方へとついてある筋肉です。一見、膝に何の影響を与えるの?と思うかもしれませんがCKCであれば大腿骨を後方へひっぱる力が働き、膝関節伸展を関節的に補助する役割を持ちます。


また自分の考えにはなかったのをブログ記事より紹介させてもらいます。
こちらのブログです

ここには膝折れの原因の一つとして、体を反らす癖(体幹伸展)と書かれていました。
確かに、言われてみればそうだと思いますが勉強になりました。
体を反らせてしまうと、膝関節の後方に重心が位置してしまい、膝を屈曲させるような力だ働いてしまいます。
その原因で考えられるのは、腹筋や股関節屈筋の筋力低下が挙げられます。

これらをまとめると膝周囲の筋力強化も大切ですが、足・股関節や体幹の筋力も考慮しなくてはなりません。

運動療法の紹介



  • 後ろ歩き訓練
    後ろ歩きでは特に股関節伸展筋力の出力が得やすいため膝折れ防止の訓練として用いることができるようです。

  • スクワット動作
    単純な膝関節伸展筋力訓練も大事ですが、スクワットのようにCKCでのトレーニングも大事になってきます。
    膝折れは大腿四頭筋の筋力低下のみで起きるものではないため、スクワットを用いて膝関節を安定させる股関節伸展筋や下腿三頭筋を同時にトレーニングすることができるため歩行にも般化させやすのではないでしょうか。


参考文献



  • 厚生労働省:国民生活基礎調査,2010

  • 脳卒中片麻痺者の異常歩行と下肢装具処方

  • 左視床出血での重度感覚障害・運動失調を呈した一症例 ~後進歩行練習による歩容改善を目指して~

  • 大腿骨骨幹部開放骨折術後、歩行時の膝折れ 改善に難渋した一一症例

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